いよいよ寒さも本番。節分に豆まきで心も身体もスッキリと-大寒
- 2024/01/19
寒い日が続きます、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
2024年は1月20日に大寒を迎えます。
いよいよ一年で一番寒い時期に突入します。
1月18日に冬の土用に入り、少し気持ちや身体がザワザワしている方もいらしゃるかもしれませんね。
また、自分はそうでなくても周りが何だかトゲトゲしているように感じたり。
この土用の期間(1年に4回あります)は、季節の変わり目で特に邪気がたまりやすいとも言われています。
特に冬の土用は最終日が節分。
翌日は立春で、春。つまり一年の始まりを迎えます。
豆を撒いて邪を払うのは「魔」を「滅」する(まをめっする)ためとも言われていますよ。
そう考えると心や身体がザワザワトゲトゲするのも邪の仕業かも知れません。
一年の始まりに向けてスッキリするためにも、お子さんだけの行事と思わず、今年は豆まきをやってみてくださいね。
汚れやイライラした気持ちを手放し、軽やかに春を新しい一年を迎えましょう!
さて、大寒からの養生デザインからのオススメの養生ポイントをご紹介します。
1. 胃腸を労ってととのえ、寒さバテに備える
土用の真っ最中。やはり胃腸を労ることが一番です。
体の土台である胃をいたわって休めておくことで、寒さや風邪などの感染症に負けない身体の基礎ができます。
また、身体の中の余計なものを排出しておくことでスッキリ健やかに次の季節が迎えられるのです。
今の時期は寒いので汗をかくことがなかなか難しく、汗をかくために無理して動くと体力を消耗してしまいます。
年末年始から美味しいものを食べる機会がたくさんあった方、また寒さで外に出にくく運動不足を感じている方は激しい運動ではなく、こまめに動くことがオススメです。
動いている間は食べることはできませんし、動くことで腸も活発に動きやすくなりますよ。
それからこの土用の時期のお食事。
特によく噛んで食べてくださいね。
目標は一口30回。忘れてしまう方は1口めだけでも30回噛むことからはじめましょう。
そして、これも毎回のお約束。
せめて寝る3時間前にはお食事を終わらせておくことです。
たまには夜更かしして好きなものを食べるのは心の栄養には良いかも知れませんが、毎日続くと眠っている間、身体の中は休むことができません。
心も頭も、そして身体の内側も仲良く眠れるように、少し身体の中の声にも耳を傾けてあげてくださいね。
2. 足をもんで触ってポカポカに
1番にお勧めしたいのは足湯ですが、意外とタイミングが難しかったりめんどくさかったり。
それならば、足湯でなくても足を触ったりもんだり両手で包んだりと、足を触ってみることから始めてみましょう。
ポイントは次の3つ。
❶指の間を一本ずつなぞる
❷手のひらで包んで温かさを感じるむ
❸丁寧に曲げ伸ばしをする
触れると手の温度が伝わるだけでなく、脳からも血流を良くする指令がいきやすくなります。
食後30分ほどは避けて、少しお腹が落ち着いてからはじめてくださいね。
スマホを見ている少しの時間を、足に触れる時間に。
ハンドクリームなどで、乾燥している部分をケアするのもお勧めです。
暑い時期には裸足になることもあり、指の形を目で見たりサンダルなどで足指に直接触れることも多いですが、寒い時期は足の指のことを忘れがち。
靴下などの上からで良いので触れることからぜひ。
じんわりと足先がほっこりポカポカと同時に、朝であれば一日のスイッチが入ります。
また、反対に夜にゆったりとした気持ちでさすると、身体が緩んで眠る前のリラックスになりますよ。
3. 2月3日の節分には大豆とイワシのご準備忘れずに。
大寒の最後の日は節分です。
行事食としてもこの時期のおすすめとしても、ぜひ食べていただきたい食べ物が大豆とイワシです。
大豆は胃腸の働きを高め水分代謝を手伝ってくれるので、消化不良やむくみにお役立ちの食材です。
また、イワシは血や気を補い巡らせてくれるので、節分だけでなく冬の寒い日にも積極的に取り入れて欲しい食材です。
臭みが気になる方、また寒さで疲れが取れにくい、溜まりやすい方は、生姜と一緒に食べると良いですよ。
生姜が、消化を助け体を温めるのをさらにサポートしてくれます。
小骨があるので少しずつ良く噛んで食べられるのもオススメなポイントです。
4. 生姜、シナモン、胡椒…スパイスを活用してポカポカドリンクに。
寒さ対策には、身体を内側から温めることも欠かせません。
温め食材の定番とも言える生姜、お腹の中から温めてくれるコショウやシナモン。
いずれもご家庭にも常備されていて、使いやすいスパイスではないでしょうか?
これらのスパイス、せっかくなのでお料理だけではなく普段の飲み物にもプラスしてみましょう。
ラーメンやパスタなどに少し足してみるのも良いですよ。
例えば紅茶と豆乳や牛乳と一緒にスパイスを入れて煮出すとお手軽チャイに。
また、赤ワインと煮込んでホットワインに。
この他クローブ、カルダモン、コリアンダーも胃腸の働きを助けてくれるスパイスです。
取り入れやすく美味しさのアクセントになるので、お好きなものがあれば試してみてくださいね。
ただし、使いすぎは禁物。
飲み物として楽しむぶんには使いすぎることはないと思いますが、飲みすぎると刺激が強いこともありますのでご注意を。
お好みのブレンドを見つけて、この冬お家で楽しんでみてくださいね。
5. 姿勢を整えて運動
実は姿勢をととのえるだけで運動になります。
どこに効果があるのか?
腰やお腹周りです。
特に背中が丸くならないようにと背骨を支えるインナーマッスルと呼ばれている筋肉たちが働きます。
姿勢の良さは、見た目の良さはもちろんですが、冬の土用の時期のポイントでもある胃腸の養生にもつながります。
少しイメージしてみてください。
背中が丸くなっている時、お腹側はどうなっていますか?
グシャッとつぶれていますよね。
お腹側には胃や肺などの臓器が納まっています。
背中が丸くなると腰だけでなく臓器にも負担がかかってきます。
姿勢のととのえは胃の働きを促すことにもつながっていきますよ。
では、姿勢をととのえるポイントは大きく2つ
❶おへそに触れるくらいに腰を起こす *反り返り過ぎ注意
❷肩の力を抜き肘を少し下げる
姿勢の良さは瞬間的に頑張るものでは長続きしませんので、上の2つのポイントを小まめに意識してみてください。
腰回りや首肩こり、お腹の重だるさなどが少しずつ軽くなっていきますよ。
大寒を過ぎれば、いよいよ暦では春。
準備期間の土用も含むこの大寒の時期を健やかに乗り切っていきましょうね。