「ロゴ」にこめられた、養生デザインが大切にする思い。
- 2021/05/16
こんにちは。養生デザインの青木優加です。
今回は養生デザインのロゴについて。
養生デザインのサロンをつくるにあたり、実家の改修工事から内装まであらゆる面でお世話になったTSUGIさんとのお話もまじえながらご紹介していきます。お付き合いいただけたら嬉しいです。
TSUGIさんとは?
TSUGIさんは新山直広さんが代表を勤める会社です。以下、TSUGIさんのHPより。
私たちTSUGIは、福井県鯖江市を拠点に活動するデザイン事務所です。2013年に結成し、以降産地の未来を醸成する様々なプロジェクトを展開した後、2015年に法人化。“支える・作る・売る・醸す”を軸に、グラフィックデザインをはじめ、商品開発、販路開拓までを一貫して行っています。TSUGIという名前は“次”の時代に向けて、その土地の文化や技術を引き“継ぎ”、新たな関係性を“接ぐ”という思いが込められており、地域に何が大切で何が必要かという問いに対して、リサーチと実践を繰り返しながら、領域を横断し、これからの時代に向けた創造的な産地づくりを行っています。
新山さんとの出会いは5年ほど前。以前から新山さんの手がけるデザインが好きでいつかお話をお聞きしたいと思っていたところへ、敦賀に講演においでになる機会があり、嬉々としてデザインが好きな長男とともに聴講。福井に移住されて来てからの想いや活動内容、考え方など様々な内容にいたく共感し、ファンになりました。いつか養生デザインに係るものをつくることになったらTSUGIさんにお願いできたら、そんな思いを抱きつつ養生デザインを紡いでいく日々が続きました。
ロゴひとつ、と思われる方もいらっしゃるかも知れません。でも、私にとっては養生デザインの一つひとつが大切な身体の一部と同じ。特にロゴは顔の部分とも言えます。養生デザインの身体の内側をととのえ、土台を少しずつつくり、ようやく顔となるロゴデザインをお願いする運びとなった時は本当に嬉しかったことを覚えています。
養生デザインがお願いしたこと
さて、養生デザインは理学療法士と漢方上級スタイリストのユニット。
セミナーを中心にお仕事をしていますが、まだまだ「何をしているのか?」
「何ができるのか?」サービス内容を分かっていただくことが簡単ではないユニットです。
私も山中くんも身体のことやそれぞれの思いを大切に思うが故に、ストレートに、またはインスタントに「こんなことができます!」とキャッチーに表現することが出来ず悩んでいました。
そこで養生デザインがやっていることをどう届けたら良いのか?また、ビジョンや方向性を客観的に見ていただき、他にはない「養生デザイン」としてのあり方を言語化、見える化していただくことをお願いしました。
ロゴデザインに求めるイメージから見えてきた「らしさ」
ロゴデザインをお願いするにあたり、思いつく限りのキーワードや思いを聞いていただきました。
・⻄洋医学と東洋医学のコラボレーション感
・ゆくゆくは町の養生スポットになるような、ここに来たらなんとなくしんどい、カラダの不調の相談ができる場所にしたい。
・キッチリと、しっかりとやる!というのではなく、ゆるゆると、なんとなく。でも楽しく日々続けられ養生を提案する
・昭和の時代のシンプルさ、地道に暮らしを大切にする感じ
・養生デザインの大切にしている「養生」とは
とても長い時間お話を聞いていただき、共感していただきながら。
TSUGIさんとお話しする中でだんだんと私たちも見えていなかった「養生デザイン」らしさが浮き彫りになってきました。
サロンの新設・実家改修工事へ
実はTSUGIさんに相談している期間に、タイミング良くサロンの改修工事の話も出てきました。この流れで設計事務所・株式会社ヒャッカさんにサロンのデザインをお願いすることで、また一つ養生デザインとしての輪郭ができました。
ここで設計事務所さんと交わることができたことで、養生デザインの課題とサービスとしてできることを改めて見直していきました。
・カウンセリング、アクセスバーズだけでなく薬膳茶を飲めるスペースをいつかつくりたい。
・サロン〜気比神宮、商店街、港、駅などを歩く空間として利用したい
・ゆくゆくは町の養生スポットになるような拠点にしたい
・ここに来たら、なんとなくしんどい、カラダの不調の相談ができる場所にしたい。
・薬店も視野に入れていきたい
・今ある土間や庭も含めくつろいでいただける空間にしたい
サロンの入口をあえて商店街の裏手、いわゆる勝手口にあたる場所に決めたのもこの頃から。
当初はサロンスペースにミニキッチンを入れるなど、現代風の部屋しか考えられていなかったのですが、TSUGIさん、ヒャッカさんのおかげで養生デザインらしさを導き出していただけたと感じています。以前の記事がこの期間の詳細となります。
元々店舗は貸しながら表から裏も風通しよく過ごした家です。
ご近所も商店の顔と日常の顔どちらも繋がりがありました。
そこで育った私だから出来ることがあるのでは?と思いましたし、だからこそ養生デザインは裏でやりたいんだな、と改めて思いました。養生デザインの軸は”暮らし”。
https://note.com/yojo_design/n/ne0efe2bb7310
その軸が確認できたことでやっと気持ちが落ち着いた気がしています。
昭和に戻るでもなく、レトロでもなく、前からあったものに
私たちなりの暮らしを合わせる、そんな気持ちでいます。
いよいよ出来上がってきたロゴ
そんなお話をしながら、待望のロゴが出来上がってきました。ロゴを手がけてくださったのは室井泉海さんです。何度も足を運んでくださり都度私たちの思いを熱心に聞いてくださり、思いを表現してくださいました。
本当にいくつも案を作ってくださった中から選び抜かれた思いの結晶。
サンプルを見せていただいた時は、お腹の中で育ってきた赤ちゃんの顔を初めて見たような感覚でもありました。
このロゴマークには、私たちが大切にしたいと思う「気血水」のこと。
(丸が気、三角が血、四角が水を表しています)
生まれ育ったまち敦賀のこと。私たちが敦賀の街のハブとなり、人々の朗らかで健康的な暮らしを一緒に支えたいという思い。などがぎゅっと込められています。気血水のそれぞれの色も日本の伝統色から選び、それぞれ意味があるんですよ。
ご縁に感謝
今回ロゴデザインという形でお世話になったTSUGIさん。実はロゴだけにとどまらず、TSUGIさんと繋がる方とのご縁もとても楽しくありがたいものとなっています。考え方や志すもの、共感できることが多いので、それを軸に繋がっていく感じ。あったかいなぁとしみじみと実感する毎日です。
また、このロゴのおかげで養生デザインが大切にしていることを、誰より私自身が見るたびに確認出来ています。ちょっと大袈裟ですがこのロゴはお守りのように大切に思っています。
最後に、養生デザインの今後めざすこと-サロンオープンからもうすぐ1年
さて、次の夏至でおかげさまで1周年となります。
養生デザインとしても、このロゴをデザインしていただいていた頃から更なるサービスの見直しをしてきました。
「ほどほど養生」を看板メニューとして県内の各地で講座を開催させていただいたり、これをもとにした養生を提案するコーナーを地元のケーブルテレビ局である株式会社嶺南ケーブルネットワークさんにつくっていただいたり。このサロンで収録していただけることがも本当にありがたいと思っています。
それでも、現実問題として「ほどほど」ばかりでは済まない事象もこれからは出てきます。介護保険にまつわることもその一つ。
漠然と不安を煽るのではなく、しっかりと今から将来を見つめた上で、「では今後どうしたら良い?」に迫っていきたいと思っています。
実は私たちの周りではどんなことが起こっていて、将来自分たちがどんな風になるのか?-介護領域で日々仕事をしているからこそお伝えできることもしっかりと発信していきます。その上でできる、それぞれの方の「ほどほど」具合を皆さまと一緒に探っていきます。
https://note.com/yojo_design/n/n088012269aaf
もちろん、「ほどほど」だからこそ続けていけることはとっても大事であり、基本です。その気持ちは変わりません。
養生デザインのメインコンセプトである「無理せず、カラダをととのえる」ことをまずはじめの一歩として大切に。
日頃の生活でできることから、続けられることを更に追及していきます。