春の息吹に満ち始めるころ-二十四節気でととのえる養生「清明」

清らかで明るい春の日を受けて花が咲き始め、日本中が春の息吹に満ち始める頃。

今日から清明です。

「清明」という言葉の美しい響きにも心が洗われるように感じることもあり、毎年楽しみな季節に入りました。

桜満開ののどかな日差しの中で自然に包まれて過ごしていると、改めて日本の四季の素晴らしさを実感します。

やっと開放的な春を迎えられる今年。

さまざまな事を考えさせられ、本質を問われ続けたように過ごした年月でしたが皆様は何か変わりましたか?

本当に自分に必要なもの、確実なものをしっかりと捉える事の大切さや、さらに日々の健康についても真剣に考えることも増えたのではないでしょうか。

備えることはしっかりと、でも情報に流されずに。

今年の春は伸び伸びと、身体も心もととのえていきましょうね。

清明からのおすすめ養生ポイントをまとめました。

また、そろそろ春の土用入り、今年は17日から5月5日までが土用の期間となっています。

忙しい毎日をお送りの方も、少しでもゆとりを持って日々をお過ごしくださいね。

1. 食べすぎた次の日は 少し食事を軽くする

お花見を外で楽しむ声もちらほら。

以前のような外で賑やかな宴は慎まれますが、それでもこの時期の暴飲暴食は控え目に。

胃腸を労り休めてあげましょう。

ストレスで食べすぎてしまう方もいらっしゃるかも知れません。

それなら、食べすぎた翌日には少しだけ食べる量を減らす、胃腸に優しい、消化の良いものや温かいものを食べることがおすすめです。

食べすぎた身体をリセットしておくこともお忘れなく。

食べ過ぎたなと思ったら「翌日は何を食べればいい?」ではなく、むしろ食べないことに気をつけること。

内臓が休むことができ元気を回復できますよ。

2. 呼吸をととのえストレッチ

新しい年度がスタートして、環境や仕事が変わり心身ともに力が入る時期。

気疲れや肩コリなど、症状として出てきていませんか?

そんな時には、呼吸をととのえながらのストレッチが心身を緩めてくれます。 症状出てないよという方も身体のととのえとしてぜひ。 呼吸のことは各種ボディワークでも伝えられていますが、呼吸を意識することで身体の巡りに大きく関連します。 東洋医学で言えば気を巡らせる。西洋医学で言えば交感神経と副交感神経のバランスをととのえることにつながります。 では、ポイントを2つお伝えします。

❶まず吐く⇄鼻から吸う 呼吸は文字の通り、吸うを呼ぶことから。 つまりはまず息を吐く。 フゥーっとゆっくり長く吐くと、リラックスするように副交感神経が働きやすくなります。 そして、息は吐くと自然と吸うことが出来ますが、その際に鼻から吸うと体にたくさん空気が入ってきます。 身体に染み渡らせる様なイメージでゆったりと行ってください。 ゆっくり10回くらいで約1分間になりますので目安にどうぞ。 どうしても口から吸ってしまう場合は、舌を上顎に当てると自然と鼻から吸い込んでくれるようになりますよ。

❷呼吸しながらのびのび背のび 天井や晴れた空に手のひらを向け、まっすぐ引っ張られていくような意識です。 その際に、まずはおへそとみぞおちを前に向ける。 次に、背のびする姿勢から肩を突き上げる。 そして、呼吸は止めてしまわずゆったりと意識。

呼吸がし難いようなら少し頑張り過ぎかもしれません。 伸ばす手を緩めてみてくださいね。

気忙しくもなる時期。普段無意識になっている呼吸は、実は1番簡単にできる心身のセルフケアです。 1日数回で良いので少しずつ暮らしに取り入れてくださいね。

3. 菜の花とグレープフルーツでめぐる身体に

苦い食べ物は、こもった熱を冷ましてくれる役割を持っています。

その中でも今のオススメは菜の花とグレープフルーツ。

菜の花は目の充血や、めまいやのぼせ、イライラする方にオススメです。また滞っているものを発散するにも良い仕事をしてくれます。

炎症を抑えたり、吹き出物や肌のトラブルにも優しいので、これらを抑えたい方にもぜひ取り入れて頂きたい食材です。

またその鮮やかな花の黄色からは見るだけで元気をもらえますよ。

なかなか気持ちもふさがりがちな今。花を見ると心が安らぎます。心の養生にもぜひお役立てくださいね。

グレープフルーツは二日酔いにもオススメです。

解毒作用があり、その爽やかな香りからイライラを発散させてくれたり気を巡らせてくれます。

こちらもストレスがたまりがちな今の季節にぴったり。

食べ過ぎや胃が重く感じるときなどにも不快感を抑えてくれるので、朝食などにぜひ取り入れてみてくださいね。

⒋ 手首・足首はまだ冷やさず

まだ急に気温が下がることがあります。

お天気が良い日も朝晩は冷え込みが強かったり風が冷たかったり。

寒さを感じると体の抵抗力も下がってしまうので、まだまだカラダを冷やさない事と身体をあたためる工夫をお忘れなく。

春は特に気温の差が自律神経の乱れを招き、なんとなく重だるさややる気のなさを感じやすくなります。

急に薄着にはならずに、手首足首冷やさずにお過ごしくださいね。

春の養生大切に。

ご家族の入学や入社、転勤、引っ越しそしてお子さんの春休み。

ご自身のことでなくても心配事や緊張、準備にまつわるあれこれでストレスや疲労から胃腸のトラブルを招きやすい時期でもあります。

そして春は肝の季節で肝の養生を!とお伝えしていますが、同時に目の養生も大事になります。

外出が減る分目を酷使する時間が増えている方は、ぜひ少しでも時間を見つけてお日様に当たったり緑や花を愛でたり、外の新鮮な空気を吸う事(場所には注意してね)を心がけてくださいね。

清明の後半は土用にもかかります。

土用は脾の季節。胃腸の養生も同時に始めてくださいませ。

養生は1日にならず。

でも、今日出来なかったことは明日気をつける、くらいの気持ちで繊細になりすぎずに。

良い緊張感でこの厳しい時期を乗り切っていきましょう。

ではでは、この時期も健やかに少しでも気落ちよく過ごされますように。

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