夏至 -陽の気が1年で最も極まる時期

夏至。

1年の中で最も日が長く陽が極まる時です。

これから暑さは増していきますが、ピークを迎えた陽の気はだんだんと陰の気を帯びて秋に向かっていきます。

この時期は陽の気が極まるからこそ、陰の部分である影の色濃さも極まる事も感じることもできますね。

冬至から始めたことや春分にタネをまいた事柄を振り返り、間引いて、秋分の収穫に向けて大切に育てていきたい事を見直したりするのもおすすめです。

夏至から次の小暑を迎える前には、6月30日に夏越の大祓、7月2日に半夏生と続きます。

半年を振り返ってこの日までに田植えを終わらせるなど、少し節目の意味合いも強い時期となります。

季節の流れを受け止めながら、カラダはもちろんですがココロもゆらゆらとバランスを取りながら。

来たる夏本番に向けて、また秋も少し視野に入れながら養生していきましょう。

さて、今回の養生デザイン流養生ポイントは、この3つです。


1. 梅しごと

スーパーにも青梅がたくさん並ぶ季節になりました。

梅はその日の難逃れとも言われるように、私たち日本人の生活にとても親しみやすい養生食材です。

市販の梅シロップや梅干しももちろんオススメですが、ご家庭で作り楽しめる梅しごとを是非取り入れてみてくださいね。

最近は先に凍らせたり、炊飯器で梅シロップを作る…なんて裏技も聞かれるようになりました。

日毎に漬かっていく梅の様子をみるひとときも楽しいですよ。

なかなか手仕事をする余裕のない方も、梅の保存食づくりは比較的簡単ですので、一年に一度その年の健康を思いながら梅しごとを季節のイベントに取り入れてみるのも良いものです。


2. オススメの食べもの:小豆・もやし

梅雨真っ最中。

暑いけれどジメジメした日が続きますね。

この時期オススメの食べ物は、小豆ともやしです。

小豆は、肌荒れや便秘にも有効で美容にもオススメな食材。

また、この梅雨時期のカラダが重だるく感じる時や、むくみが気になるときのカラダの余分な水分を排出してくれる救世主です。

同じく、もやしも余分な熱と水分を取り除いてくれる梅雨に優しい食材。

口内炎や膀胱炎に悩む方にもおすすめです。

夏バテや二日酔いなど、重だるい体をスッキリさせてくれる食材でもありますので、この時期ぜひ積極的に取り入れてくださいね。


3. 汗をかいて巡らせる

この時期は、自分から汗をかくことが身体の巡りを良くします。

梅雨の湿気と雨に加え、気温も上がり冷房も効き始めると、身体の中の水分は澱みがちになります。

汗をかくのは良いですが、暑い中で何もせずジトーッと出てくる汗は気持ちの良いものではないですよね。
逆に、身体を動かして出てくる汗は爽快感も感じられませんか?

「ハァー、身体使った〜」って感じです。

おススメは、草刈りや地域の奉仕作業などの屋外作業。

…とは言え、ジッとうつむいたままの姿勢で長時間の作業は、腰や膝などの筋肉が働きにくく負担もかかり、腰痛など痛みの元になりやすいので、手が届く範囲の作業が済んだら一度立ち上がると痛みを防ぎやすくなります。

また、草刈機やほうきなど長めの道具を使う際には、足裏→脚→体幹→腕と力が伝わっていくと負担が少なくなります。

足元からの力を最後に道具へ伝える様なイメージで行うと、思ってるより疲労感も少なくなります。

逆に、腕の力や力ずくで何とかしようとすると、筋力も体力も奪われやすくなり、バテるのが早くなりますよ。

少しローカル感が出ました(笑)

奉仕作業などあまり参加する機会がない方はお日さまを浴びて散歩。

ほどほどに太陽を浴びると、汗をかくだけでなく体内のコレステロールがビタミンDに変わり骨や歯を作ってくれる効果もあります。

また、ビタミンDが増えることで、風邪や感染症を防ぐための免疫力向上にも効果的とも言われています。

熱中症には十分注意しながら、奉仕作業や散歩も汗をかき巡りが良くなる事として取り組むと、自分から汗をかくタイミングを作りやすくなりますよ。

この時期のオススメ養生ポイントは以上の4点です。
どうぞ皆様それぞれのほどほど具合で養生してくださいね。


お知らせ

それでもなんだか身体がだるい、スッキリしない、などの不調が続く方やご自身に合った方法を知りたい方は、オンラインカウンセリングをご利用ください。

ただ方法をご紹介するのでなく、お一人おひとりの原因がどこにあるかを見つけ、より取り入れやすく続けることができるご提案をいたします。