冬至:陰が極まるとき。
- 2019/12/22

冬至。
1年の中で一番夜が長く、もっとも陰の気が極まるときとされています。
夕方にはすっかり暗かったこの頃ですが、今日を境にまた陽の気が少しづつ増えお日様の出る時間も増えていきますね。
ただ、陽の気が増えると言っても寒さはここからが本番。
一年のうちで一番体調を崩しやすい時期に入ります。
年末年始を楽しく健やかに迎えるためにも、どうぞお身体をお大事に。
そして、今日は一年の疲れをゆず湯で癒したり、かぼちゃで気を補って年末に向けてもうひと頑張り
してくださいませ。
さてさて。
そんな冬至からの養生デザイン流オススメのポイント。
今回は3つご紹介します。

1.オススメの食べ物:
◉年越そば→おろしそば
◉おせち料理→黒豆・数の子・栗金団
冬至には「ん」のつく食べ物を食べると良いとされていますが、養生デザインからのオススメもやっぱり”カボチャ(なんきん)と小豆のいとこ煮”。
カボチャは体を温め、元気を補給してくれますし、小豆は代謝をよくしてくれるので、脚やお顔がむくむ方にもオススメです。
そして来たる年末年始。美味しいものがたくさんで楽しみな時期ですね。
その中でもぜひ取り入れて頂きたいのは、おろし蕎麦・黒豆・数の子・栗金団です。
大根は消化を促進してくれ、喉の調子を整え、ストレス解消にも一役買ってくれる優れもの。
お蕎麦も胃腸に優しい食材。
お蕎麦と大根の組み合わせで年末のお疲れを癒してくださいね。(身体を冷やす食材ですので、なるべく温かく+ネギをたっぷりがベストです)
また、楽しみなおせち料理は日本人の叡智の詰まったお料理。
中でも黒豆は滋養強壮や老化防止に、栗もまた疲労回復にオススメです。
元気に新しい一年を過ごすためにも是非取り入れてくださいませ。
数の子はニシンの卵ですが、このニシンは血を補って身体を温めてくれます。
2.大掃除エクササイズ
年越し前の大仕事でもある大掃除。
実は… 子どもの頃からあまり好きではありませんでした。
どうせまた汚れるんやから、今したって…という気持ちでした。ま、めんどくさ言い訳ですが(笑)
我が家も今月の週末は大掃除月間。休日の時間を使うので、大掃除の捉え方を少し変えてみようと、エクササイズ視点を持ってみました。
大掃除と言えば!で浮かぶ代表がガラス拭き。
ガラス拭きは腕を肩より上に挙げてバイバイの動きだったり、手を上下に動かすことの連続で、なかなかのハードワーク。
このハードさを少し軽減させる&身体をほぐすには…
手より先に上半身を使うこと。
左右への動きであれば、身体を揺すった後に手が少し遅れて動くイメージ。
すると、力の強い体幹の力が手の方へ伝わっていきます。
さらに、両側のわき腹や腰周囲の筋肉は左右へ動くことで自然とほぐれていきます。
上下への動きの時は、手ではなく肩甲骨を上方へ引き上げるようなイメージ。
首から肩周囲の筋肉が大きく動きます。
肩こりのある方もガラス拭きが終わると少し楽になっているかもです。
ここで注意点!
背伸びしきったままで行わないこと。
バランスも崩しやすいですし、筋肉が動く余裕がない状態が多いので、ぎっくり腰を代表とする急なケガにつながりやすくなります。
せっかくの大掃除。
ケガなく、家もピカピカ、身体も整え、気持ち良く年越しの準備をしましょう!
3.カイロ常備
外出の機会も増える期間となります。お昼の間は温かくても朝晩は冷え込みが辛くなることもありますね。
外出中にぞくっと来たら、貼る場所のポイントは3つ。
・首の後ろ:寒気が体に入り込むのをブロック
・腰や仙骨の後ろ:冬の養生に関わる腎の近くを温める
・胃のあたり:お腹を温めて胃腸の働きを助ける
私もこの時期は鞄の中にカイロを二つくらい常備して、”いざ”という時に備えています。
低温やけどにだけは気をつけて、活用してみてくださいね。
冷えすぎないことに気をつけてみると、帰宅後の疲労感も違ってきます。
以上、この時期は3つのポイントで元気に過ごして下さいませ。
風邪を引くと長引きやすく、重くなりやすい季節にもなります。人混みに行く機会も増えますね。
養生も大切ですが、外から帰ったらウガイと手洗いはお忘れなく!
ウガイも冷たいお水ではなく、少しぬるめのお湯だと気持ち良いですよ。
2年前の冬至に始めた養生デザインも、皆様に支えられて3年目を迎えることが出来ました。
これまでのご縁に感謝して3年目の養生デザインはさらに親しみやすく、また少し専門性を深めた内容のメニューもお届けしたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いします!